十二本ヤス | フローリング総合研究所
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2019.07.08

十二本ヤス

樹齢800年以上と推定されるヒバの大木。幹の途中で12本の枝に分かれており、その姿が魚を突く「ヤス」に似ていることから、「十二本ヤス」と呼ばれるようになったらしい。昔、弥七郎という若者が山の魔物を退治したとき、その供養として切り株に一本のヒバ苗を植えた。それが十二本ヤスになったという伝説が残されている。
ヤスの形をした枝は、新しい枝が出て13本になると必ず1本が枯れるという。この地方では12月12日が山の神の祭日であることから、常に12本の枝を保つこのヒバは、山の神が宿る木として崇められている。根元に赤い鳥居と白木造りの祭壇を奉っていることに加え、樹上の枝が分岐している部分にも小さな鳥居が見えた。

指定:特になし
所在地:青森県五所川原市金木町喜良市
樹種:ヒノキアスナロ(別名ヒバ)
樹齢:推定800年以上
樹高:27m
幹周:6m
撮影:2002年
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