兼六園の根上松(ねあがりまつ) | フローリング総合研究所
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2019.06.10

兼六園の根上松(ねあがりまつ)

兼六園は17世紀後半に加賀藩の庭園としてつくられたことに端を発するという庭園で、水戸の偕楽園、岡山の後楽園に並ぶ日本三名園のひとつとして名高い。宏大、幽邃、人力、蒼古、水泉、眺望の六勝を兼ねていることから、「兼六園」と命名されたそうだ。
庭園に植えられた「根上松」は決して巨樹ではないが、現在も人が手をかけて育てている人工的な珍樹である。大小40本もの根が約2mの高さにまで力強くせり上がっている様には迫力を感じた。とくに、雪から木を守るための「雪吊り」が施された秋・冬の姿は趣深い。
「根上松」と名付けられた木は全国で見られるが、その大半は雨水の侵食によって根元がえぐられ、根が露出してしまっている災害木である。一方、この松の場合は高く盛り土をしたところに松を移植し、年月と手間をかけて珍しい姿を作り上げてきたらしい。自然任せではなく、造園技術によって完成した樹相なのである。

指定:特になし
所在地:石川県金沢市兼六町1
樹種:クロマツ
樹齢:推定200年
樹高:10m
幹周:3.86m
撮影:2014年
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