和池の大カツラ | フローリング総合研究所
Other Articles
2019.04.26

和池の大カツラ

「たじま高原植物園 瀞川平(とろかわだいら)」は、兵庫・岡山・鳥取の3県にまたがる氷ノ山後山那岐山(ひょうのせんうしろやまなぎさん)国定公園のなかに位置する。瀞川平は兵庫県観光百選の第1位に選ばれている高原で、豊かな植生に恵まれており、園内では草木や樹木といった約1,000種類の自生植物と、それに類する約300種類の植物を見ることができる。なかでも特徴的なのは、1日に5,000トンもの水がコンコンと湧き出していることである。その湧き水をまたいで立つ見事なカツラの大樹は、「和池の大カツラ」と呼ばれ園のシンボルとなっている。樹齢1,000年ともいわれているが、周囲に咲く四季の草花と相まって親しみを感じさせた。
カツラの根元を流れる水は「カツラの千年水」と名付けられた名水である。水温約10度のまろやかな軟水。コーヒーを淹れたり料理に使うと美味なのはもちろんのこと、肌に優しいので産湯(うぶゆ)にも適しているそうだ。清らかな渓流を散策がてら、ピクニック気分でこの大カツラに会いに行ってみてほしい。

指定:県指定天然記念物
所在地:兵庫県美方郡香美町村岡区和池709 但馬高原植物園内
樹種:カツラ
樹齢:推定1,000年
樹高:27m
幹周:10m
撮影:2008年
ABOUT THIS PAGE

このWebサイトではフローリングの⽊材や作り方のこと、歴史や文化のことなど、様々なアプローチから私たちの日々の研究の成果をお伝えします。